こんにちは、模型の深淵(アビス)の探索者、らばです。
今回は、私のこれまでの模型人生における一つの「到達点」とも言える作品、PLAMAX 聖戦士ダンバインより『ヴェルビン』の制作記録をお届けします。
テーマは、新技法『Aura Structural Systemオーラ・ストラクチュラル・システム』による「真説・構造色」。
機体全体が虹(イリス)の構造で連動し、塗装技術のみで「タマムシ」や「ニジイロクワガタ」のような生体外骨格の質感を再現する。その探究の成果を、独自の「三技法」とともに解説します。
1. 1,200いいね超の反響。実物の「生命」に肉薄する

X(旧Twitter)で先行公開した際、1,200件を超える「いいね」をいただいた本作。
目指したのは、単なるメタリック塗装ではありません。実物の昆虫が持つ、理論に基づいた「光の干渉」を模型の上に再構築することでした。
2. Aura Structural System:構造色を具現化する「三技法」の詳細
各部位の質感を実現するための技法と、詳細な塗装レシピを公開します。
① 冥虹の外殻 (Aura Structural Finish(オーラ・ストラクチュラル・フィニッシュ))
“Dark Iris Abyss, Enshrined within the Shell.”


- 解説
漆黒の底から、光の当たり方で虹色が浮かび上がる重厚な昆虫殻の表現です。 - 使用塗料(Aura Structural Finish)
- 下地:クレオス Mr.フィニッシングサーフェイサー1500 ブラック
- 基本:クレオス C8 シルバー
- 層1:クレオス GX122 クリアピーコックグリーン
- 層2:藤倉応用化工(FOK) クリアレッド
- 偏光:藤倉応用化工(FOK) 偏光パール顔料 デュオニスト No.5 グリーン/パープル
- コート:藤倉応用化工(FOK) クリア
- この技法で使用した主なアイテム
- https://www.fok-onlineshop.jp/shopdetail/000000000830/
② 生命虹の結晶 (Aura Structural Core(オーラ・ストラクチュラル・コア))
“Vivid Vital Crystal, Pulsing in the Core.”


- 解説
内部からの脈動を感じさせる、宝石のような多層クリスタル塗装。 - 使用塗料(Aura Structural Core)
- 下地:クレオス GX1クールホワイト + C175 蛍光グリーン
- 層1:ガイアノーツ 104 蛍光グリーン
- 層2:クレオス GX122 クリアピーコックグリーン
- 偏光:ピカエース 幻のパール顔料 No.555 GY
- コート:藤倉応用化工(FOK) クリア
- この技法で使用した主なアイテム
https://amzn.to/4kXQvzG
③ 遊色の薄膜 (Aura Structural Membrane(オーラ・ストラクチュラル・メンブレン))
“Iridescent Veil, Shimmering upon the Wings.”

- 解説
角度によって色が移ろう(グリーン〜パープル〜ゴールド)、生物的な薄膜干渉を再現しています。 - 使用塗料(Aura Structural Membrane)
- 下地:クレオス C57 青竹色
- 偏光:藤倉応用化工(FOK) 偏光パール顔料 デュオニスト No.5 グリーン/パープル
- コート:クレオス GX100 スーパークリアⅢ
- 層1:クレオス GX107 GXクリアパープル
- 仕上げ:クレオス ミスタークリスタルパール XC02 トパーズゴールド
- この技法で使用した主なアイテム
https://amzn.to/4cc5G5Y
3. 特殊工作:鞘の綿棒塗装


鞘のホワイト部分は、下地の質感を活かすために「綿棒」を用いた特殊な塗装を施しています。
- 【レシピ】
- 下地:クレオス Mr.フィニッシングサーフェイサー1500 ブラック
- 層1:クレオス スーパーステンレス
- 仕上げ:水性ホビーカラー 1 ホワイト(綿棒にて叩くように塗布)
4. 【全工程解説】工作から完成までの軌跡(YouTube)
今回のヴェルビンが完成するまでの、後ハメ加工などの工作のこだわりから「Aura Structural System」による塗装プロセスまで、そのすべてを1本の動画に凝縮しました。

「なぜこの色を重ねるのか」「どうやってこの形状を作ったのか」。静止画とレシピだけでは伝えきれない「動的な質感の変化」をぜひ動画で体験してください。
まとめ:探索の果てに
このヴェルビンは私にとって「色」という深淵に最も深く潜った作品の一つです。
ピカエースやFOKの偏光パールといったマテリアルを独自のレシピで重ねることで辿り着いた、新技法『Aura Structural System』。ここまで作品の世界観をメディアとして構築できる。このブログが、皆さんの模型探究の刺激になれば幸いです。
ちなみに今回作ったキットはこちらから
【次なる深淵へ】究極の「金属光沢」を求めて
生物的な質感を追求した次は、対極にある「圧倒的な金属感」の世界を覗いてみませんか?
Yahoo!ニュースにも掲載され話題となった「金色のサザビー」。ピカエースの顔料を独自のロジックで重ね、市販塗料では届かない至高の輝きを実現したプロセスを詳しく解説しています。表現の幅を広げる「光のコントロール」の記録をぜひご覧ください。
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次はどんな「深淵」が待っているのか。
また次回の探索記録でお会いしましょう!

