【ピカエース】メタルパウダー完全攻略:金属表現の極致と、扱うための基礎知識

信頼の装備品 (道具紹介)

こんにちは、模型の深淵(アビス)の探索者、らばです。

「市販のメタリック塗料では、どうしても粒子感が気になってしまう……」
「もっと重厚感のある、本物の金属のような輝きを手に入れたい」

そんな悩みを抱えたことはありませんか?今回は、私がオフィシャルアンバサダーを務める「ピカエース」のメタルパウダー(洋金粉)について、そのポテンシャルを最大限に引き出す方法を徹底解説します。(ただし同シリーズに錫粉と銅粉がありますが材料、特製の違いがあるのでここでは割愛します。)

この記事は、これまでの探求から得た知見を凝縮した「覚え書き」です。その為まだまだ進化の可能性を秘めています。

50万回以上再生されたショート動画の内容も踏まえ、唯一無二の質感を引き出すための「調合の理」を詳しくお伝えします。


■ メタルパウダーがもたらす「圧倒的な優位性」

なぜ多くのモデラーがこの「粉」に辿り着くのか。実際に使い込んで感じた、既存の塗料にはない強みを整理します。

  • 極限まで細かい粒子なのに輝度の高い表現:1/144サイズの小さなパーツでも、しっかりと輝きを主張する質感は圧巻です。
  • 「溶剤」による特性のコントロール:混ぜる溶剤を自分で選べるため、基本的にはラッカー系、部分塗装ならエナメルと、用途に合わせて塗料の「性格」を自由に変えられます。
  • 名刺サイズでのスマートな管理:100均の名刺ホルダーにファイルすれば、コレクションのように美しく整理でき、必要な色を瞬時に取り出せます。

■ 1. まずは基本となる「ラッカー系」の使い方と使う場所

パーツ全体を均一に、かつ強固に塗装したい場合にはラッカー系を使用します。

● 失敗しないための「調合・塗装ステップ」

ここが最も重要なポイントです。動画でも多くの反響をいただいた「ダマを作らない」手順を解説します。

  1. 先に「うすめ液(シンナー)」を入れる:塗料ビンや調色皿に、まずはシンナーだけを入れます。その後に粉を投入することで、粉がシンナーと混ざりやすくなり、ダマの発生を最小限に抑えられます。
  2. 顔料の量は「耳かき1〜2杯」から:一度に大量に混ぜると塗膜のザラつきの原因になります。少量からスタートし、足りなければ足すのが基本です。
  3. クリア塗料で「定着」させる:顔料とシンナーだけでは当然ですが剥がれてしまうため、必ずラッカー系のクリア塗料を混ぜて塗膜を作ります。
  4. 希釈は普段慣れている希釈でOK:メタリックを塗る時の希釈を思い出してください。私は「薄く、均一に、回数を分けて」塗り重ねることを推奨しています。私の場合希釈率は目的に合わせて調整するので1:1から1:10位まで幅が広いです。
  5. 仕上げに「クリア」で保護する【重要】:塗装の仕上げには必ずクリアを吹き付けます。これは塗膜の保護だけでなく、金属粉が空気に触れるのを防ぐ「錆止め(酸化防止)」の役割も果たします。

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■ 2. ラッカー系と使い分けることで塗り分けの精度を極める「エナメル」の活用術

ここが清潔感を出すためのポイントです。
細かい塗り分けや、複雑な造形箇所には「エナメルクリア」にパウダーを混ぜてエナメルゴールドを作って使用します。

● 「リカバリー術」の正体

エナメルを使う最大のメリットは、はみ出しても「エナメル溶剤」で綺麗に拭き取れることです。またラッカー系と同じ顔料で作れるので全く同じ色に仕上がります。つまり場所によって使い分けができるということになります。市販のエナメル塗料にはない高級感のあるゴールドを作りましょう。

拭き取りできるエナメルゴールドの作り方

  • 使い方:いわゆる墨入れや塗り分けに使用します。ラッカー系や水性ホビーカラーで基本塗装した後、エナメルで調合したゴールドで凹み部分を筆塗りします。(もちろん吹き付けも可)
  • リカバリー:はみ出しても、下地のラッカー系を傷めずに綿棒やフィニッシュマスターで修正が可能です。
  • きれいに拭きとるには下地の塗膜はツルツルの状態に乗せるのが理想です。必要に応じて光沢クリアで保護しましょう。
  • 効果:修正が容易なので細かいところを納得いくまで追い込めますので驚くほど精密な塗り分けが実現します。

■ 知らないと後悔する「水性ホビーカラー」との相性

ここは絶対に避けていただきたいポイントです。

【重要】緑青(ろくしょう)が発生するメカニズム
ピカエースのメタルパウダーは粒子の表面が「ロウ」で保護されていますが、水性ホビーカラーの溶剤はこのロウを溶かしてしまいます。むき出しになった洋金粉(真鍮粉)が水分と反応し、美しい黄金色が一晩で「緑色の錆」に変色してしまいます。せっかくの作品を台無しにしないため、必ずラッカー系かエナメルを選択してください。

上段:洋金粉、下段は銅粉のテスト。

水性ホビーカラーに混ぜた洋金粉は少し緑がかっている。

銅粉はほぼ変化なし。


■ 愛用中の「深淵の素材」

私が実際にサザビーやシナンジュで使用し、最も信頼を置いているパウダーです。

■ ピカエース メタルパウダー 洋金粉 黄口

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私見になりますが、黄口、青口の色味や粒子感が近い模型用塗料は今のところ見た事がありません。それだけに展示会やXで何の塗料を使っていますか?とよく聞かれます。


■ まとめ:道具を深く知り、質感を操る

ピカエースのメタルパウダーは、以下の3点を守れば最強の武器になります。

  1. ラッカー系・エナメルに混ぜる(水性は厳禁)
  2. 最後にクリアを吹き、塗膜保護と錆止めを推奨
  3. 湿気を避けて管理する

道具の理屈を深く知ることで、模型製作はさらに知的な探究へと変わります。ぜひ、あなただけの究極の輝きを模索してみてください。

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次はどんな「深淵」が待っているのか。また次回の探索記録でお会いしましょう!

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