サンワダイレクトの電動エアダスターは「模型製作に使える実用ツール」です。
導入後は模型机の常備品となり、作業効率が向上しました。
こんにちは、お久しぶりの更新になってしまいました。模型の深淵を探求する者、らばです。
電動エアダスターは、本来デスク周りや家電の掃除を目的とした製品です。主な用途は以下のようなものがあります。
・キーボードやPC内部のホコリ除去
・カメラやレンズ周辺の清掃
・洗車時の水気飛ばし、車内のエアコン吹き出し口やダッシュボードの掃除
・窓サッシや網戸のホコリ飛ばし
・浮き輪などへの送風・空気入れ(対応ノズル使用時)
こうした用途だけでも充分過ぎるほど便利ですが、模型でも使えないかと試してみました。
今回はサンワダイレクト様よりご提供いただいた電動エアダスター「200-CDADE006」を模型製作環境にガチ投入。 実際に使って分かった模型製作で便利だった使い方、他ツールとの比較、そして「ここはイマイチ」と感じた本音を、実際の写真を交えて包み隠さず徹底レビューします!
1. 電動エアダスター「200-CDADE006」の基本スペック
模型用として使う上で、まずは最低限知っておきたい基本スペックをまとめました。非常に軽量かつコンパクトな設計になっており用途に合わせた5種類のノズルが付属します。
・重量:210g
・サイズ:高さ約13cm (HGのGQ版ガンダムより少し大きいくらい)
・風量調節:4段階調整
・最大風速:31m/s(反動で少し手が持っていかれるくらいのパワーです)
・連続使用時間:LV1(約60分)〜LV4(約10分)

2. 手持ちの「風で飛ばすツール」と今回の電動エアダスターを比較。
・スプレー缶のエアダスター:
風圧はそれなりに強いが、使っているうちに缶が冷えて風圧が大きく低下する。また、ランニングコストとゴミが出るのがデメリットです。
・エアブラシ:
コンプレッサーの電源を入れて圧力が上がるまで待つ手間があり、ホースが繋がっているため塗装ブースからあまり動かせません。また風のスポットがピンポイント。
・手動ブロワー:
カメラ用のブロワーは手軽ですが、シュポシュポ握る必要があり風量が小さく手が疲れます。水気を飛ばすのは難しいです。
・電動エアダスター(今回):
充電式なのでランニングコストは電気代のみ。完全にコードレスなので自由に持ち運べます。風圧が落ちることなく、用途に合わせて風量を選択できるのが最大の強みです。LED付きでホコリが見つけやすくなったりします。

3. 実戦検証:模型製作・掃除で特に役立った活用法
① パーツ洗浄後の水気飛ばし

これまでヤスリがけの後などに超音波洗浄機を使って洗浄していました。パーツを一つずつ手で振って水気を切り、一晩くらい自然乾燥させていました。エアブラシも併用して細かい部分まで水気を飛ばします。(水気が残っていると塗装した時に塗料と水と混ざって塗膜が大惨事となります。)
そのような乾燥工程で、この製品は真価を発揮します。パーツの裏側にある細かなモールドなど水気が溜まりやすく自然乾燥に時間がかかる「凹みの奥の水分」まで、風圧で効率よく吹き飛ばすことができます。
細かいパーツはザルに入れたまま、まとめて風を当てて水気を飛ばします。(万が一パーツが飛んでもいいように箱の中で行うと安心です。)
コードレスの機動性を活かしその場で吹くだけで、すぐに次の塗装の工程へ移れます。
②撮影時のホコリ除去
完成して本格的に撮影する際、ライトを当てると肉眼では気にならなかった微細なホコリが写り込んでしまう事があります。 除電ブラシなどで払っても残ることがあるのでもう一手間エアダスターでホコリ除去を行うと安心です。作品だけでなく背景紙や台座もエアーで掃除しておきましょう。
強風だと背景紙や台座もまで飛ばしてしまうため、非接触で安全に払える最小風量の「LV1」が非常に重宝します。

③完成品の掃除
完成後はケースに入れて飾っておくのが理想ですが場所が無かったり大型キットや格納庫のジオラマなどそうもいかない場合もありそのまま飾っているとホコリが溜まってしまうので掃除の必要があります。
大切な作品をブラシなどで払うと突起に引っかけて破損したり掃除機を使って大切なパーツまで吸ってしまう大失敗をした事もあります。
できるだけ破損のリスクを抑えて掃除をしたいところですね。
・単体の作品等:
片手で作品本体を持ち、最も弱い「LV1」の風量でそっと吹くのがベスト。LV1でも一瞬でホコリを飛ばせます。破損しやすい細いアンテナ等も触らず安全に作業できます。万が一パーツが外れた時のためにキットの箱などの中でエアダスターを使うといいかもしれません。

・格納庫など大型サイズのジオラマ等:
部屋の中で吹くとホコリが舞い戻るため、本体ごとベランダなど屋外へ持ち出し、強力な「LV3〜LV4」で一気にホコリを吹き飛ばす使い方が非常に楽です。気になるところは最後の仕上げに柔らかい刷毛や除電ブラシなどで払いながら吹けば完璧な仕上がりになります。

■ 4. 写真で見る風圧比較(LV1〜LV4)
4段階のパワー(風量)がどれほど強力なのか、直感的に視覚化するためにバケツに水を溜めてテストしました。
※本製品は非防水仕様です。故障の原因になりますので真似しないでくださいね!

・【LV1:数滴跳ねる程度】
手のひらに当てても優しいそよ風レベル。単体作品のホコリ飛ばしや、削りカスの掃除に最適。
・【LV2:周りまで濡れる】
確かな風圧。パーツ洗浄後の水気飛ばしに実用的な風量です。
・【LV3:ビチャビチャ】
水面が大きく波立つ強風。0.15mmの細かいスジ彫りに入り込んだ削りカスも、このパワーなら掻き出すことができます。ただし、しっかりとパーツを保持していないと一瞬で飛んでいきます。
・【LV4:爆発的レベル】
水しぶきが激しく舞う最大風量。音もすごいので模型ではあまり使わないかもですね。大型モデルのホコリ一掃や、一気に広範囲を乾燥させたい時に。
■ 5. ガチで使って感じたリアルなデメリット・注意点
良いところばかりではなく、実際に使って「ここは気をつけるべき」と感じた本音を3点挙げます。
① 部屋全体に削りカスが散らかる
ゲートを二度切りしたプラのカスやヤスリがけ後の粉を塗装デスクの上で強いレベルで吹くと、削りカスが一瞬で部屋中に舞い散って大変なことになります。削りカスの掃除をする際は、塗装ブースの排気に向けて吹き飛ばして吸わせるか、ゴミ箱の上、もしくは屋外での作業がベターな選択になります。
② 軽いパーツは一瞬で紛失する
小さいパーツや軽いパーツに対して強めの風を当てると、一瞬でどこかへ飛んでいって妖怪パーツ隠しに遭います。必ず「LV1」から試し、指や持ち手でパーツをガッチリ保持して使用してください。
③ 音はそれなりに大きい
「LV1」なら夜間でもそこまで気になりませんが、最大風量の「LV4」にすると一般的なハンディ掃除機並みの高い動作音が響きます。夜遅い時間の集合住宅などでの高出力使用は少し控えた方が無難です。
まとめ
缶のエアダスターのようにランニングコストがなく、使っているうちに缶が冷えて風圧が落ちることもありません。
模型製作における水洗い後の水気飛ばし、塗装前や撮影前のホコリの除去、完成品のメンテナンス。当然ながら日々の家の掃除や洗車などでも非常に役に立ちます。
特に私が一番恩恵を感じたのは「パーツを手で振って水気を飛ばさなくてよくなった事」でした。水洗い後にサッと吹くだけで、水気を吹き飛ばせるのは一度体験すると手放せません。
日々の作業効率やホビーライフをワンランク高めたいモデラーの皆さんの参考になれば幸いです。
● サンワダイレクト公式サイト 小型電動エアダスター(200-CDADE006)製品ページはこちら
https://direct.sanwa.co.jp/su/tRaHZ
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次はどんな「深淵」が待っているのか。また次回の探索記録でお会いしましょう!

