こんにちは、模型の深淵(アビス)の探索者、らばです。
「銀河英雄伝説 Die Neue These」の象徴、帝国軍総旗艦「ブリュンヒルト」。
1/3000スケール、約345mmという大ボリュームでキット化された本作。塗装好きモデラーとして一つの問いが浮かびました。
「この巨大な白い塊を、どう塗れば安っぽくならず、あの高貴な威厳を纏わせられるのか?」
単なるベタ塗りでは巨大感に負け、過度なシャドウは気品を損なう。今回の製作では、独自の「光の積層」と「クロムメッキ調塗装」によって、銀河の闇に浮かぶ真珠のような質感を追求しました。

1. 今回使用した主なツール・塗料一覧
- 塗料(外装):クレオス GXクールホワイト、自作調色パープル、ピカエース ペールパープル
- 塗料(内部メカ):FOK(藤倉応用化工)ブラック、クレオス スーパーステンレス2
- 工作・塗装:エアブラシ(0.3mm口径)、FOK #S35シンナー
- 撮影:iPhone17、黒背景布(ハイミロン)、100均レフ板
2. 工作編|大型キットの精度を高める「見えないクリアランス」処理
クリアパーツの透明度と、グロス成形された外装パーツの美しさには驚かされましたが、この規模のキットを清潔感を持って仕上げるには下準備が不可欠です。

- ほぼ全てのダボ受け加工:塗装後の塗膜の厚みを考慮し、ほぼ全てのダボ受けにニッパーで切れ目を入れています。
- クリアランスの調整: 写真を撮り忘れましたが一部クリアランスの調整をしています。

3. 内部フレーム塗装編|スーパーステンレスで「クロムメッキ風」に仕上げるコツ
外装の「白」を際立たせるため、クリアパーツ越しにうっすら見える内部構造には対照的な「硬質の輝き」を閉じ込めました。

【超希釈メタリックの数値データ】
通常の希釈で吹きつきけるとただの「銀色」になり巨大感が損なわれると感じました。そしてメッキ調塗装はお値段も高く求めている質感にはならない!そこで辿り着いたのがスーパーステンレス2を以下の条件で吹き付ける手法です。
- 下地: 重さを出したいので光沢の黒を使います。できるだけザラが出ないようにピカピカの光沢を出しておきます。
- 希釈比:1:10以上(こんなのでいいのってくらいシャバシャバにします)
- エア圧力:0.35MPa(大型パーツに対応し、塗料を細かく噴霧する)
- 塗装の極意:「塗る」のではなく、平らな顔料をエアーの力で「押し付けて定着させる」感覚。
遠目から吹き付け、即座にエアーで乾かす。これを繰り返すことで、下地の黒を薄く透かしながら、奥行きのあるクロムメッキのような質感が宿ります。

4. 外装塗装編|白パール塗装に「高貴な気品」を宿す積層術
白い戦艦を安っぽく見せない最大の理由は、「影となる下地の色」にあります。
- 下地色:グレーではなく、自作の「調色パープル」を敷く。ラベンダーより少し赤みを強調した色で全体を塗ります。
- 基本色:クールホワイトを、ベタ塗りで下地のパープルが「空気感」として残る程度に薄く重ねる。
- 反射層:ピカエース ペールパープルをクリアに混ぜてうっすらと塗装します。
- クリアコート: FOKクリアで艶々に仕上げるとパールの効果を最大限に引き出せます。

微細な粒子が光を拾うことで、巨大な船体に表情が生まれます。パープル下地があることで、光が当たらない部分にも帝国らしい気高さを漂わせました。

5. 模型撮影編|スマホと自然光で「白パール塗装」を美しく撮る方法
最高の塗装は、最高の環境で記録する。写真はすべてスマホ(iPhone17)による屋外撮影です。

- 屋外の日陰がベスト:非常に大きな光量で下地まで透過してくれる上に自然と光が回ります。また室内光でよく起こる白飛びを防ぎ、塗装の色や質感を最も正確に捉えます。
- 黒背景×レフ板:ハイミロン(黒背景布)で光を吸収、レフ板で艦底部を照らす。
- スマホ(iPhone17)の設定:全体像を撮りたい時は歪みを防ぐため、被写体から離れてズームを使用。逆に迫力を出したい時は近づいて広角で撮影しています。
いかがでしょうか。模型を作ることは、その機体の思想を読み解きイメージに沿うこと。
この記事が、大型戦艦のモデルやパール、メタリック塗装に悩む皆さんのヒントになれば幸いです。

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次はどんな「深淵」が待っているのか。また次回の探索記録でお会いしましょう!

