ガンプラ塗り分けを時短する方法|クリアファイルで作る量産型マスキングテンプレート術

信頼の装備品 (道具紹介)

こんにちは、模型の深淵(アビス)の探索者、らばです。

ガンプラ製作において、避けては通れない「地獄の塗り分け」作業。例えばケンプファーの代名詞とも言える「チェーン・マイン」のような、同じ形状が連続する武装の塗り分けは、モデラーにとって最大の難所の一つです。

チェーン・マインの塗り分け

3色使って塗り分け、さらに墨入れまで施すと情報量は爆上がりしますが……とにかく工程が「めんどくさい」!1つでも大変な作業を×13個も繰り返すのは、まさに修行、あるいは地獄です。

結論から言うと、この手の作業は「テンプレート化」するだけで一気に解決します。
一度作ってしまえば、同じ作業を何度でも正確に再現でき、作業時間を大幅に短縮できます(体感で1/10以下になります)。

今回は、私が実践している「100均のクリアファイル」を活用した自作テンプレート術をご紹介します。これさえ覚えれば、精度の高い塗り分けが驚くほど短時間で、しかも安価に実現できます。特にエアブラシでのマスキング塗装では、この方法が非常に効果的です。

特に、同じパーツが複数あるキットや、細かい塗り分けが多い機体で効果を実感しやすい方法です。


なぜ「クリアファイル」が最強の素材なのか?

クリアファイルと溶剤

単なる代用品ではありません。クリアファイルには、模型工作を劇的に楽にする3つの大きなメリットがあります。

  • 溶剤で拭けば「無限」に使える
    素材がPP(ポリプロピレン)なので、ラッカー系のシンナーで拭き取れば何度でも再利用可能です。
  • 半透明なので位置の確認が容易
    下が透けて見えるため、パーツのモールドにピタッと合わせるのが非常に簡単です。
  • 接着剤やパテが剥がれやすい
    実はこの「難接着性」が工作において非常に有用なのですが……これはまた別記事で詳しく紹介しますね。
精密量産テンプレート

このテンプレートを応用すれば、汎用性の高い「精密量産ツール」も自作できます。例えば0.5mm単位の円形を切り出したい場面で活躍するのが、「ウェーブ HGロータリーパンチ HT-235」との併用です。

ウェーブ HGロータリーパンチ HT-235
ウェーブ HGロータリーパンチ HT-235:サイズ毎に用意しておけば様々な場面で活躍します

チェーン・マイン攻略:実戦テンプレート製作

さて、ここからが本題です。ケンプファーのチェーン・マインは、13基もの機雷を効率よく、かつ美しく塗り分ける必要があります。

チェーン・マインとは?
13基の吸着型機雷をワイヤーで繋いだ特殊武装。劇中ではガンダムNT-1のチョバムアーマー破壊に使用された。ガンプラではリード線で繋いで再現されるが、13基分のモールドに沿った塗り分けはまさに「地獄」と言える作業量。しかし、気合いで塗り分けてアレックスに巻き付ければ……最高にカッコいい!


テンプレート作成のステップ

テンプレート作成工程
  1. クリアファイルの切り出し: 5×5cm程度の小片にカットしておくと取り回しが良いです。
  2. 形状のトレース: パーツのモールドに沿ってマスキングテープを切り抜くか、クリアファイルを重ねて細いマジック等でなぞります。
  3. テンプレートの切り出し: なぞった線に沿ってデザインナイフでカット、またはポンチで打ち抜いて「マスターテンプレート」を作成します。
  4. マスキング塗装の量産: パーツの上にテンプレートを乗せ、指でしっかり押さえてエアブラシ塗装。「ドライ気味(少しずつ重ねる)」に吹くのが滲ませないコツ!
  5. 色を重ねる: 形状に合わせて別にテンプレートを用意し、次の色を塗装。を繰り返します。
  6. 墨入れ: 最後に墨入れを流し込めば、境界線がパキッと際立ちます。
  7. メンテナンス: 終わったら溶剤でクリーニング。次回の製作まで大切に保管しましょう。

失敗しないためのコツ

  • 塗料はドライ気味に吹く(厚吹きしない)
  • テンプレートはしっかり押さえる
  • 一発で色を出そうとしない

一つずつマスキングテープを貼り、切り出し、塗って、剥がし、また貼る……。あのエンドレスな「地獄」と比べれば、作業効率の差は歴然です。

このテンプレートは一度作れば繰り返し使えるため、同じ形状のパーツが多いキットほど効果を発揮します。

完成した塗り分け

まとめ:テンプレート化で「時短」と「精度」は両立できる

「面倒だから」と妥協するのではなく、「どうすれば精度を保ちつつ効率化できるか」を考える。これが「知的な探求者」としてのモデリングの醍醐味です。(本音を言えば、楽してサボりたいだけですが笑)

100均のクリアファイルが、あなたの工作を「地獄」から「快感」へと変えてくれるはずです。ぜひ試してみてください。

▼ 動画でより詳しく解説しています
YouTubeで視聴する


塗料の種類や重ね塗りの順番については、こちらで詳しく解説しています。塗り分けの仕上がりをさらに引き上げたい方はぜひご覧ください。

塗料の使い分けとレイヤー設計


✨ 塗り分けの先に待つ「究極の色彩」へ

塗り分けの後は、その「色」自体にも徹底的にこだわってみませんか?
メカ系の質感を一段引き上げるのが「金属表現」の探求です。

私が「探求者」として辿り着いた、市販の塗料では満足できない人のための【究極のゴールド表現】。こだわりの顔料を使い、理想の輝きを追求した記録もあわせてご覧ください。

ガンプラ ゴールド塗装の作り方|顔料で再現する理想の金色
Yahoo!ニュース掲載で話題の「金色のサザビー」を徹底解説。市販塗料では満足できない方へ、ピカエースの顔料を駆使した「究極のゴールド」の作り方を公開します。下地選びから最新のGGXクリアによる仕上げまで、素材の力を引き出す調合の深淵を探索しましょう。

最後まで読んでいただきありがとうございます。制作の励みになります。
下の『ガンプラ』や『模型』のバナーを押して応援をお願いします。

次はどんな「深淵」が待っているのか。
また次回の探索記録でお会いしましょう!